校長挨拶

自分で考える力が、未来をひらく

校長 大津浩美koutyou

 二十一世紀に生まれた皆さんは、もしかすると二十二世紀まで生きるかもしれません。そのときこの国や世界は、どのような変化を遂げているのでしょうか。おそらく、いま存在すらしていない職業に多くの人が就いていることでしょう。社会の変化が加速するこのような時代に、皆さんは「学校で、正しい答えを教えてほしい」と思うかもしれません。しかし、私たちが直面するさまざまな問題において、何が正解なのかは私たちにもわかりません。自分で考えて、答えを見つけるしかないのです。「失敗を恐れずに、先頭を歩いて行きなさい」私は皆さんにそう伝えたいと思います。
そのためには、やはり自分で考える力を養う必要があります。清真学園の三年間、あるいは六年間で立派な人間になれる、などと言うことはできません。しかし、自分で考える姿勢を身につけることはできる、そう考えています。
 ときおり、数学は役に立つのか、と聞かれることがあります。抽象的なことを扱っていると感じられるのでしょう。しかし数学は謙虚な縁の下の力持ち。数学があるから、ロケットが飛び、GPSが稼働しているのです。ガリレオの自由落下の法則も、ニュートンの万有引力の法則も、道具を使って実験をし、数式を使って確かめれば、具体的で身近なものとして理解することができます。考えることをいとわなければ、数学は突如リアリティを持ったものとして皆さんの前に現れます。学ぶ楽しさを感じること。それは自ら課題を見つけ、自分で考え、切り開いていく力になります。それは、時代が変わっても、皆さんがたくましく生きていく原動力となるでしょう。そして、ぜひ教師を越えて成長し、世界に飛び立って、未来を切り開いてほしいと思います。

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